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★ STAGE【Ⅶ】
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「スコールってさ、サイファーは絶対に無視しないよな」
「突然なんだ」
「ここ最近、ちょっと昔のこと思い出してさぁ~」
「昔?」
「俺が、石の家にいた頃」
「……」
「スコール、覚えてるか分からねぇけどよ」
「お前、サイファーに呼ばれたら、絶対に反応してたんだよな」
「…………そうだったか?」
「おう」
「そうか」
「そうだよ。そんで、ガーデンでもそうだ」
「……」
「俺が何を言っても、誰が何を言ってもさ」
「スコールはサイファーの言葉を、絶対に無視しなかった」
「俺がサイファーの事を悪く言っても」
「誰かがサイファーの事、悪く言ってても」
「スコールの中でサイファーの評価は、何も変わらなかったよな」
「当たり前だ」
「サイファーは、いつだって本気だった」
「本気で夢を追って、本気で戦って、本気で悩んで、本気で生きていた」
「SeeDは何故と問うなかれと言われてる中で、サイファーは何故を問い続けていた」
「俺は、それができなかったけど」
「何故と問い考える事を、思いつくこともなかったが」
「サイファーがいつも、何かを考えている事は知っていた」
「俺は、それに、憧れてたんだ」
「自分で考えて、自分で動いて」
「ガーデンに与えられた、SeeDという安易な未来の選択ではなくて」
「自分の未来を選ぼうとするサイファーが、好きだった」
「戦場を泳ぐ姿が、憧れだった」
「漆黒のガンブレードを、軽々と扱う姿に、俺もそれに追いつき追い越したいと願った」
「風神や雷神と一緒にいて楽しそうな姿を、……こっそり見るのも、混ざるのも、好きだった」
「俺の前には、いつだって、サイファーがいたんだ」
「だから」
「おう」
「本当に」
「お、おう」
「薬を盛ろうと思うんだ、ゼル」
「アーヴァインにも聞いてたけど、それでいいのかよお前?」

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